四坂島日暮別邸


明治39年四坂島に住友の別邸として建設、2018年築後約110年経過老朽化進み星越山に2018年11月移築

建築家 野口 孫市(のぐち まごいち、明治2年4月23日- 大正4年10月26日)


明治2年播磨国姫路生まれ
明治29年帝国大学工科大学大学院卒業、逓信省へ
明治32年住友本店に招かれる
明治33年住友本店臨時建築部が創設、初代技師長に就任

野口の設計作品には
大阪府立図書館(現・大阪府立中之島図書館・1904年竣工・国の重要文化財)
住友家須磨別邸(1903年竣工)
伊庭貞剛邸(現住友活機園・1904年竣工)等
住友お抱えの建築士、住友関係の建物や宅邸を竣工


本格的西洋古典建築様式で中之島図書館完成


住友須磨別邸では英国や米国東海岸で発生した新しい建築様式を取り入れ
自由な構成の建築を実現(日暮別邸の原点と思われる)


伊庭貞剛邸(現、活機園)と日暮別邸では洋館と和館が一直線に並び
玄関を中心として洋館と和館が一体となっている当時としては画期的建築



明治39年15代当主友純(ともいと)の命により住友家の別邸として建設
赤の暖炉を中心として洋館と和館が一体
窓の矢印、四坂島にあった当時から燧灘を向いています

洋館部分の地上階部分を対象、取解き工事の手法
耐震構造とし、内部は約1万点の部材を取解き、内装部材の再利用は約95%



屋根の緩やかな曲線
出窓、ベイウインドウは現在も燧灘、四坂島を向いています

上記内容は2019年11月9日日暮別邸開館一周年記念特別企画展で行われた
林 和久 氏(株日健設計元顧問工学博士)の講演やパンフレットを参照作成
詳細は日暮別邸記念館まで

星越山 戦前 新居浜選鉱場前は沼地でした

2018年11月現在社宅がありましたが、取り壊され別の社宅が

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