平成名水百選新居浜葛淵(2/11)


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こんこんと霊水の湧き出るこの泉、ここには古来幾多の物語が伝えられ、
神聖な霊泉として里人の信仰を集めていた。
一宮神社に関係のある神の泉として毎年正月七日の早暁、体を清めた宮司がこの霊泉のほとりに祭場を設けて、
祓詞を奉し霊泉の水を汲み、この水を神に供し、この水を用いて神餅 調理するのであった。
このことから後世この町の名を若水町と呼ぶようになったものである。

又この泉は雨乞いの霊地とされ、ひでりの際は笹ケ嶺に登り 日月の池の神水を汲んで持ち帰り、
この水を葛淵の神龍に捧げて祈念すれば直ちに雨を賜ると云われて、いよいよ農民の信仰を集めていた。

また歴史の上では、この「葛」は新居の「津倉」のなまったものと考えられている。

奈良朝から平安、鎌倉時代にかけてわが新居の庄は、
東大寺、法隆寺などの寺社或いは佐々木盛綱などの武家の荘園であったが、
これら荘園所領者は、収納米を保管するために船積みに便利なこの「葛淵」あたりに倉庫を設けて
「津倉」と呼んでいたものと推定される。

正平二十二年 予章記にもみえる「新居津倉淵」といふのは、
当時現在の「葛淵」あたりに設けられてあった倉庫でその津倉淵が次第に訛って「つづら淵」と呼ばれるようになったものである。


若水町 1月7日朝6時 お水取りの神事



若水町 お水取りの神事です
神事のはじまりは不明、明治時代にはすでに行われています、当時は旧暦で行われおり、開始時間も不明
戦争で中断していましたが、近年再開しました
戦前は、笹ヶ峰の水、一宮神社との水、若水の水でお札を書く水に使用していました


2014 1/7 朝6時ごろ


年男、年女により樽に若水が汲まれます


台車に移され、霊水の周りには笹


まだ暗く信号の明かりの中、登道を宮へ


宮に到着、マスコミも多く、祭礼がはじまります

御協力 一宮神社

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